介護施設での食事管理で気をつけなければならないことは、入居者である高齢者の健康状態です。
例えば、比較的健康できちんと咀嚼をすることができ、誤飲の危険性が低い場合には、提供するものは何でも口にすることができます。
介護施設に入居すると、食事を日々の楽しみにしている高齢者も少なくないため、この頃は食事に力を入れる介護施設も増えてきました。
毎日の食事が美味しいことで、高齢者は生活にハリが出るため、表情が豊かになるといった副次的な効果が見られます。
しかし、介護施設には健康な高齢者ばかりが入居している訳ではありません。
中には加齢により食べ物を飲み込む力が弱ってしまう人もいます。
このような高齢者の場合、誤飲のリスクが高くなります。
誤飲をして喉につまらせてしまったり、肺に食べ物が入ってしまうと、誤飲性肺炎のリスクが高くなってしまうのです。
そうならないよう、健康状態をよく観察しながら、適切なところで流動食に切り替える必要があります。
その判断をするのは医師であり、介護士は医師の判断を仰ぎながら、高齢者の食事管理を行っていくことが大切です。
このように、介護施設では入居者の健康管理の一環として食事の管理を徹底して行っています。
食事を唯一の楽しみにしている高齢者も多い中で、流動食への切り替えに悩む介護士もいます。
しかしながら、介護施設では高齢者の健康を第一に考える必要があるため、それはやむを得ないことなのです。